タイの麺屋台

ショーケースをのぞくことからはじまる、楽しい麺屋台

どんな麺を食べるかをまずイメージしよう

タイの屋台では、まず、自分がどんな麺料理を食べたいのか、具体的にイメージすることが大切です。

最初に悩むべきは調理方法。汁もの(ナーム)か、スープ無し(ヘン)の和えそばか、あるいは炒め系(パット)か。というのも、スープ系と炒め系では、屋台の調理器具のセッティングが異なるからです。スープ系は大きいずんどう、炒め系はこれまた大きな中華鍋、これが目印です。両方の準備をしている屋台はあまりないので、どちらかの屋台を選ぶことになります。麺はどこの屋台でも数種類用意しているので、選択順序としては下位になります。

屋台の選択において、材料の鮮度も重要なポイントです。タイの屋台には必ずショーケースがあり、そこに具の材料や麺が並んでいるので、のぞいてチェックしてみましょう。

魚団子にするか、牛肉か

屋台のショーケースをのぞきながら、どんな具にするかも考えよう。クイティアオ屋台で、もっともよく見かける具が、肉団子(ルークチン)です。魚、鶏、牛、豚などの肉団子がありますが、魚の団子が一番多いようです。そのほか、揚げ豆腐、揚げかまぼこのスライスやチャーシュー。あるいは、牛肉の煮込み、生の牛肉の薄切りを湯通ししたものなど。野菜ではもやしのほかに、わけぎや白菜のの漬物、香菜などがあります。

ショーケースには、様々な材料が並んでいるので、好みの具のある屋台へいくのがいいでしょう。

注文は、麺、調理方法、具の順に

調理方法と具によって、好みの屋台を見つけたら、いよいよそこで麺の種類を選択してオーダーです。クイティアオの3種、センヤイ、センレック、センミー、あるいはバミーにするかはお好み次第。

ふつう屋台で注文する場合は、これまで悩んできた選択のポイントを、麺の種類、調理方法、具の順で言います。例えば、スープ系で、具は魚団子、麺はセンヤイがいいなら、「クイティアオ・センヤイ・ナーム・ルークチン・プラー(魚)」、炒め系屋台で、魚介類のあんかけ麺にして欲しい場合は、「クイティアオ・センヤイ・ラートナー(上からかける)・タレー(海)」、といった具合です。

4つの卓上調味料

自分のイメージした麺をオーダーしたところで安心してはいけません。タイの麺屋台では、もう一つ大きな課題があるのです。それは、「卓上調味料」。

麺料理のお店や屋台のテーブルに必ずセッティングされているのが、4つの卓上調味料、タイ料理に欠かせない魚醤「ナムプラー」、酢に生の唐辛子のスライスを入れた「プリック・ソム」、粉の唐辛子「プリック・ポン」、そして砂糖です。

この4つをどういう割合で入れるのが一番美味しいのか。最後の悩みどころです。


タイの屋台の麺料理
タイの屋台の麺料理