極意はリズミカルな動き 所要時間は30秒
麺料理は基本的に、ダシのきいたスープや麺のコシ、具などが味の決め手となりますが、もう一つ、料理人の姿も大きな要素です。日本のラーメン屋さんでも、職人が真剣なまなざしで、一杯一杯愛情を込めてすばやい動きで作っている姿を、カウンター越しにながめるだけで、ワクワクしますね。
タイの屋台で出されるクイティアオは、注文からお客さんに出すまでの所要時間、なんと、およそ30秒の早業!
まず、上にのせる揚げかまぼこをスライスしてから、次にクイティアオ一人前をお湯の中へ。丼を温めてから、もやしをさっと湯通し。クイティアオのゆで時間は、センレックで約10秒くらい、センミーの場合はもっと短い。丼にクイティアオともやしを盛り、ナンプラー、うまみ調味料、炒めにんにくなどを入れてから、数種類の具を投げ入れ、スープを注いで出来上がり。
クイティアオは、すぐにお湯に馴染んでしまう。おいしいクイティアオの極意は、リズミカルな動きにあったのです。