フォーボー

「フォーボー」のバリエーションから、そのトッピングまでを紹介

知る人ぞ知る「フォーボー」のバリエーション

フォーボータイ

ナタのような包丁で細かくたたいた生牛肉を、あらかじめ湯に通した、白く透き通った麺にのせる。緑のネギを振りいれ、すかさず煮えたスープを全ての真上にジャッとかける。まさに、フォーボー調理人の瞬間芸です。

フォーは、このフォーボーのほか、鶏肉入りのフォーガー、煮込み牛肉のせのフォーボーチンが有名ですが、フォーボーには、知る人ぞ知るバリエーションがあります。

まずは、フォーボータイナム。しゃぶしゃぶ牛肉の周囲に、ゆで肉のスライスを施した豪華版です。肉なしで牛スープの上澄みの脂っこいところだけをかけた、素フォーもあります。

そのほか、牛肉を炒めたフォータイラン。牛肉と麺も炒めたフォーサオ。フォーサオをさらにスープに入れたフォーアップサオ。ちなみに、このフォーアップチャオという料理は同じ名前なのに、焼きそば風、ちゃんぽん風、皿うどん風と店によっていろいろ異なるそうです。

ちなみに最初の写真は、赤みの残る生肉が身上のフォーボータイ。薬味たっぷりで、スプーンと箸でいただきます。

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各フォーボーの写真

フォータイラン

炒め牛肉のせのフォータイラン

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フォーサオティムガン

フォーサオティムガン

牛の内臓入り炒めフォー。たれにつけて食べる。

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フォーアップチャオ

牛肉炒めのフォーアップチャオ

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フォーサオボー

牛肉炒めのせ焼きそば、フォーサオボー

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フォーサオタップカム

フォーサオタップカム。「五目入り」という意味で、牛肉と内臓の入った豪華版。

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フォーボーのトッピング

主役のフォーよりもはるかに多くの薬味がトッピングされることも少なくない、本場のフォー。ここで、そんなフォーボートッピングの一例を紹介しましょう。

トッピングの流れ
フォーボーのトッピングの流れ
  1. 牛の生肉に煮えたぎったスープを回しかけ、しゃぶしゃぶ状のフォーボータイ。
  2. ヌラヌラと朱色に輝く赤みそをレンゲでひとすくい。激辛にみえるものの、それほどではない。
  3. お次はこげ茶色の黒みそ。
  4. みそはスプーンと箸で上品に混ぜ込む。北部のフォーには、黒みそは使わないらしい。
  5. 続いて、唐辛子。
  6. レモンを添えて、酸味を調整。
  7. 生ハーブは虫下し、食中毒防止にも役立つ。
  8. もやしとネギ…
  9. 牛肉団子をトッピングして、完成。