カルグクス

熱いスープで食べる切り麺、カルグクス

カルグクス

カルグクスは、もともと新麦の穫れる夏の食べ物だったそうです。うだるような暑い日も、汗をかきながら熱いカルグクスをほおばっていれば、夏バテも吹き飛んでしまうそうな。

作り方は日本の手打ちうどんとほぼ同じ。小麦粉に卵や塩、ゴマ油を加えて水で練ったものを麺棒でのし、包丁を使って切ります。茹で上がりちょっと幅の広いうどん状態。カルは「包丁」を意味する言葉なので、カルグクスとは、つまり、「包丁麺」ということです。

家庭では釜揚げで食べるケースもあるようですが、店で出す食べ方は一種類。ゆでた麺に、煮干しあるいは牛、鶏などのダシに塩味をつけた熱いスープをかけます。具は簡単には油揚げとネギ、ノリ。専門店では肉やズッキーニも入ります。付け合わせには水キムチやキムチが添えられます。特に白菜のキムチは必需品。白っぽいスープをキムチと唐辛子で赤く激しく染めて食べるのです。屋台などでは、コチュジャンだけ添えられていることもあります。

早い、おいしい、値段も手軽のカルグクスは、昼食にもってこい。学生食堂のメニューにはたいていありますし、ちょっと小腹が空いたときは、屋台でも簡単に食べることができます。コシのある麺に、あっさりながらコクのあるスープは日本人好み。もっとも、韓国人にならってキムチたっぷりいれると、その味はコリアンテイストに激変します。

  

カルグクスは鍋料理や貝蒸し料理の締めとしてもよく食べられています。中でも定番は、鶏1羽を丸ごと煮込んだ鍋料理の「タッカンマリ」で、残ったスープにカルグクスを入れ良く煮込んで食べるのが人気です。

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