ミャンマーの麺料理(モヒンガー)

代表的な麺料理 モヒンガー

2016年03年27日

モヒンガー

ミャンマーの代表的料理で、最も多く食べられている麺が、モヒンガーです。これは米粉から作ったそうめんのような細麺に、魚をベースにした汁をかけた麺料理です。

麺を器に盛り、その上から煮込み汁をかけるという点では、マレーシアのラクサやタイのカノムチーンに通じるものがあります。しかし、煮込み汁はミャンマーならではのものです。

基本となるのは、雷魚などの淡水魚。高価なものになると、高級ナマズなどが使われます。にんにく、玉ねぎ、唐辛子を油でいため、水から煮込んでおいた魚飲みを入れ、さらに炒めます。そこに骨などを除いた魚のだし汁を加え、レモングラス、バナナの若芽の芯、きなこなどと一緒に、さらに煮込んでいきます。そして、最後に、ンガンピャーイェーという魚醤油と塩で仕上げます。

トッピングの具は、ゆで卵のスライスやさつま揚げなど、調味料としては、ラー油、唐辛子、魚醤油、香菜などです。屋台ではそれらが並んでいるので、自分の好みに応じて入れて食べます。

もう一つのミャンマーの代表的な面は、オウンノー・カウスェーです。こちらはゆでた中華麺を使っており、ココナッツ・チキンカレーかけ麺とでもいうべきシナでしょうか。かけ汁の作り方は、にんにく、玉ねぎ、唐辛子、鶏肉を炒めたものに、たっぷりのココナッツミルクと魚醤油を入れて煮込んでいきます。ココナッツミルクによって、まろやかさとコクがあるのが特徴です。

また、ミャンマー第2の都市、マンダレーには、きしめん風のライスヌードルに、チキントマトスープのような汁をかけて食べるマンダレー・モンティ ーというものもあります。

これらの麺料理に使われているかけ汁は、調理段階でターメリックやパプリカなどのスパイスが加えられているため、見た目はカレーのような色のことが多く、カレー麺などと表現されることもあるそうです。

※ 写真は wikipedia より(by Wagaung)

.