モンゴルの麺料理(羊の肉汁うどん)

厳寒の冬を慰める羊の肉汁うどん

2016年03年27日

モンゴル

草原の国、モンゴル。遊牧民たちの主食は乳製品と羊の肉です。ちなみに、モンゴルの人たちにとって一番美味しい羊肉の食べ方は、シンプルな塩茹で。茹で上がった羊の肉は、骨をしゃぶるまで食べますが、実は、茹で汁も彼らの大好物。羊独特のうまみがたっぷり溶け込んでいるこの肉汁にうどんを入れて食べるそうです。零下40℃にまで達する厳しい冬の季節、熱々の羊スープうどんは、体の芯まで温めてくれることでしょう。

なお、モンゴルでは、麺と小麦の両方を同じようにゴリルと呼びます。この肉うどんは、「スープのご飯」という意味で、ショルティ・ホールと言います。また、小麦粉を使った料理の一般的な総称はゴリルタイ・ホールと呼ばれ、麺の他にも、細かく刻んだ肉とネギのみじん切りを小麦粉の皮で巾着状に包み蒸したボーズや、同じような具を小麦粉の厚皮包み油で揚げたホーショールなどがあります。

また、移動式のテント「ゲル」で草原の中に麺料理屋を構えるのも、モンゴルならではの風景でしょう。

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